生命倫理研究会
院生代表者
- 吉田 一史美
教員責任者
- 小泉 義之
企画目的・実施計画
本研究会の目的は、人の生命(生死)をめぐる問題を倫理的観点から検討することである。研究会活動をはじめて今年で6年目に入る。各自の関心、課題に沿った文献講読や研究発表を行い、議論を通して参加者の見識を深め、各々の研究の深化・発展に繋げる。とくに学会発表やジャーナルへの投稿を目標とし、各々の研究を進捗させる一つの拠点として位置づけ、さらに今年度は3名在籍している博士論文執筆予定者の報告会を実施する。月に1回のペースで研究会を開催し、各自の研究発表を行う。
活動内容
- 第1回研究会
日時:5月10日 場所:立命館大学衣笠キャンパス学而館202研究室
報告1 杉島優子「日本における胃瘻の変遷:研究論文のレビューを通して」
報告2 由井秀樹「日本における人工授精普及過程に関する歴史的検討:『生殖の医療化』の進展」 - 第2回研究会
日時:9月28日 場所:立命館大学衣笠キャンパス学而館202研究室
報告 各自の研究進捗状況の発表(由井秀樹、小西真理子、吉田一史美、鍾宜錚) - 第3回研究会
日時:11月12日 場所:立命館大学衣笠キャンパス学而館202研究室
報告1 小門穂(生存学研究センター専門研究員)「フランスにおける生殖補助医療と平等――2013年同性婚法案審議の検討から」
報告2 鍾宜錚「台湾における「死に方」の言説――新聞記事から見た「安楽死」、「自然死」、「安寧死」について」 - 第4回研究会
日時:2月11日 場所:立命館大学衣笠キャンパスアカデメイア21小会議室2
報告1 小西真理子「共依存の倫理:精神分析と臨床心理を越えて」
報告2 吉田一史美「近代日本における胎児・乳児の生命保護――子どもの生存保障としての養子制度に関する歴史研究」
報告3 由井秀樹「日本における不妊医療と非配偶者間人工授精の導入をめぐる歴史研究」
成果及び今後の課題
研究会メンバーが各自、学会発表や論文発表を行った。とくに鍾宜錚は発表論文について生命倫理学会から奨励賞を授与された。また、博士論文執筆予定者3名がすべて3月に学位請求論文を提出することができた。今年度は実りの多い研究会活動であった。今後は、研究発表とあわせて文献講読も積極的に行っていく。
構成メンバー
- 吉田一史美(先端総合学術研究科生命領域2008年度入学)
- 西沢いづみ(先端総合学術研究科生命領域2008年度入学)
- 馬場久理子(先端総合学術研究科生命領域2010年度入学)
- 由井秀樹(先端総合学術研究科生命領域2011年度入学)
- 小西真理子(先端総合学術研究科生命領域2011年度入学)
- 坂井めぐみ(先端総合学術研究科生命領域2011年度入学)
- 鍾宜錚(先端総合学術研究科生命領域2012年度入学)
- 徳山貴子(先端総合学術研究科生命領域2012年度入学)