公開ゼミナール「共和主義的三原則の理論家ピエール・ルルー」

公開ゼミナール
共和主義的三原則の理論家ピエール・ルルー

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開催概要

日時 2013年10月21日(月)16:20-18:20
会場 立命館大学(衣笠学舎)末川記念会館第3会議室(2階)

登壇者

ブリュノ・ビアール教授(フランス エクス・マルセイユ大学)
Prof. Bruno Viard (Univ. d’Aix-Marseille)

内容

1830年はフランスでは近代社会の始まりの年である。とりわけ、ピエール・ルルーが親しくつきあっていたサン=シモン派の動向のなかから、個人主義と社会主義という新語が作り出された。我々は今日なお、その遺産のうえに生きているのである。これらの概念を対立させるのではなく、ルルーはその統合を試みた。彼は1848年 、フランス共和国が自由・平等・友愛の標語を採用するにあたって大きく寄与した。20世紀に入りマルクス主義の覇権のもとで忘れられていたルルーは、今日では大変予言的であるように思える。というのも、彼は1832年にはすでに、現代社会が本質的に個人主義と全体主義の二重の脅威にさらされていたことを理解していたからである。政治的問いを大きく超えて、彼の思考は人類について、その心理学について、宗教、そして歴史についての一つの独自の眼差しを提示しているのである。
(ブリュノ・ビアール教授 発表要旨より)

プロフィール

  • ブリュノ・ビアール教授(フランス エクス・マルセイユ大学)
    Prof. Bruno Viard (Univ. d’Aix-Marseille)

    1947年生まれ。研究分野はロマン主義、19世紀思想史、心理学・社会学・20世紀の文学(プルースト、ジオノ、ウエルベック、リテル)関連(発表者原稿より)。著書に『三人の甥あるいは愛他主義と利他主義の和解』(2002)『詩人と経済学者、文学への人類学的アプローチ』(2004)『人類の思想家ピエール・ルルー』(2009)『フランス・ロマン主義作家を読む』(2009)等、邦訳されたものに『100語でわかるロマン主義』白水社文庫クセジュ(2012)がある。社会学や人類学の方法論を取り入れながら、文学・思想史を研究、その対象はおもにロマン主義時代ということになる(『100語でわかるロマン主義』白水社文庫クセジュ 訳者あとがきより抜粋、加筆)。

講演日程

  • 21日(月)
    立命館大学 16:20-18:20「共和主義的三原則の理論家ピエール・ルルー」
  • 22日(火)
    日仏会館(東京・恵比寿)18:00-20:00「マルセル・モース:利己主義と利他主義の和解」
  • 23日(水)
    東京大学(本郷)18:00-20:00「共和主義的三原則の理論家ピエール・ルルー」
  • 24日(木)
    中央大学(多摩キャンパス)14:40-16:40:「ルソーは精神分析者か?」
  • 26日(土)
    別府大学13:30-14:50「ルソー、ロマン主義、そしてジョルジュ・サンド」(日本フランス語フランス文学会秋季大会)

アクセス

立命館大学ホームページ

主催

立命館大学先端総合学術研究科

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