フェミニズム研究会(2012年度)
院生代表者
- 安田 智博
教員責任者
- 天田 城介
企画目的・実施計画
本研究会は、フェミニズム(あるいはジェンダー/セクシュアリティ)に関する基礎的な知見を共有し、協議・検討をすることを目的としている。領域や研究科を横断した研究会メンバーの多彩な視点を通じて、様々な角度からフェミニズム問題に取り組むことができる。
2012年度前期は、講師に立命館大学文学部非常勤講師、堀江有里氏を招聘し、フェミニズムにおける基礎文献の講読(江原由美子『ジェンダーと権力作用』『ジェンダー秩序』等を予定)を行うことでファミニズムにおける基礎的教養の獲得を目指すと同時に、文献について議論する。2012年度後期は、前期に引き続き、堀江有里氏を招聘し、基礎文献の講読を図る。加えて、フェミニズム関連の学外講師を招聘し、公開研究会を実施する。公開研究会の実施時期は、2013年1月頃を予定している。研究会の開催は、年間を通じて月1~2回のペースで行なう。
活動内容
●日時: 2012年04月04日(水)15:30―18:00
場所: 修学館ラウンジ
参加: 小西真理子、谷村ひとみ、堀江有里、山口真紀、吉田幸恵
内容: (1)研究会の方針会議
●日時: 2012年4月25日(水)18:30-22:00
場所: 学而館202
内容: (1)江原 由美子, 2001, 『ジェンダー秩序』の第一部講読(レジュメ担当:小西真理子、谷村ひとみ、山口真紀)
●日時: 2012年5月16日(水)18:30-21:30
場所: 学而館202
内容:(1)江原 由美子, 2001, 『ジェンダー秩序』の第4章と第5章講読(レジュメ担当:青木千帆子、大谷道高)
●日時: 2012年6月27日(水)19:00-21:30
場所: 学而館202
参加: 大谷道高、ケイトリン・コーカー、小西真理子、山口真紀、安田智博、堀江有里
内容:(1)江原由美子『ジェンダー秩序』(2001年、勁草書房)第6章講読
(2)研究会運営に関する協議
●日時:2012年7月18日(水)19:45-21:30
場所:生命部屋
参加:青木千帆子、植村要、大谷道高、小西真理子、山口真紀、堀江有里、安田智博
内容:(1)「先端研まつり」用ポスターについての協議と作成(作成担当:大谷道高、小西真理子、山口真紀)
(2)文献講読:『ジェンダー秩序』第7章(レジュメ担当:堀江有里)
(3)生存学HPへ研究会の情報アップすることについて(担当:大谷道高)
●日時:2012年7月31日(火)16:00-19:00
場所:生命部屋(学而館202)
参加:大谷道高、小西真理子、谷村ひとみ、山口真紀、吉田幸恵、堀江有里
内容:今後について
・文献講読: 江原由美子、1988、『フェミニズムと権力作用』勁草書房 に決定。
●日時:2012年09月13日(木)17:30~20:00
場所:学而館202(生命部屋)
参加:谷村ひとみ、堀田義太郎、堀江有里
内容:文献講読とディスカッション
「フェミニズムを卒業した女たち」(第1部第一章)、江原由美子、1988、『フェミニズムと権力作用』勁草書房。(レジュメ担当:谷村ひとみ)
●日時:2012年10月17日(水)18:00~21:10
場所:学而館202(生命部屋)
参加:谷村ひとみ、村瀬真以(社研M1)、堀田義太郎、山口真紀、堀江有里
内容:文献講読とディスカッション
「フェミニズムと権力作用」(第1部第二章)、「解放を無みするもの」(同第三章)、江原由美子、1988、『フェミニズムと権力作用』勁草書房。(レジュメ担当:山口真紀(三章)、堀江有里(二章))
●日時:2012年11月28日(水)18:00~21:00
場所:学而館202(生命部屋)
参加:植村要、谷村ひとみ、堀田義太郎、山口真紀、堀江有里
内容:文献講読とディスカッション
講読文献:江原由美子、1988、『フェミニズムと権力作用』勁草書房。
第1部・第3章「日常性としての性差別」(報告者:山口真紀)
第2部・第1章 結婚の意味の変貌(報告者:谷村ひとみ)
●日時:2013年1月6日(日)14:30-19:00
場所:生命部屋(学而館202)
参加:植村要、堀田義太郎、山口真紀、堀江有里
内容:(1)文献講読:江原由美子、1988、『フェミニズムと権力作用』勁草書房。(レジュメ担当:堀田)
(2)公開研究会について
●日時:2013年2月1日(金)15:00-18:00
場所:生命部屋(学而館202)
参加:谷村ひとみ、堀田義太郎、松田有紀子、安田智博、山口真紀、堀江有里
内容:予算執行について
●日時: 2013年2月17日(日)13:00-16:50
場所: 生命部屋(学而館202)
参加: 植村要、堀田義太郎、安田智博、山口真紀、堀江有里
内容: 公開研究会(2月23日)に向けての協議
●日時: 2013年3月8日(金)15:00-18:30
場所: 生命部屋(学而館202)
参加: 小西真理子、谷村ひとみ、堀田義太郎、松田有紀子、安田智博、山口真紀、米岡裕美、堀江有里
内容:(1)次年度に向けての協議
(2)公開研究会(2月23日)の振り返り
(3)次回以降の講読文献候補
(a)各自の推薦文献を順番に読む
(b)各自メンバーの論考を読む
公開研究会
テーマ:フェミニズムという構え ――政治・権力・表象
日時:2013年2月23日(土)14:00-18:00
場所:立命館大学(衣笠キャンパス)恒心館735号室(3階)
■タイムテーブル
◆第1部
14:00~14:15研究会紹介と趣旨説明:谷村ひとみ(立命館大学大学院先端総合学術研究科・公共領域)
14:15~15:10発題1:女性学の「揺れ」とひろがり ―――カナダでの経験から:池田直子(カナダ・ヨーク大学大学院博士後期課程)
質疑応答
15:10~15:20 休憩
◆第2部
15:20~16:20発題2 (各20分)
・山口真紀(立命館大学大学院先端総合学術研究科・公共領域)「フェミニズムの言葉・フェミニズムの記憶――少女漫画『愛すべき娘たち』から
・植村要 (立命館大学大学院先端総合学術研究科・公共領域)「『女性学年報』投稿原稿執筆と、コメントから考える」
・堀江有里(立命館大学大学院国際関係研究科・非常勤講師)「レズビアンというポジションからフェミニズムを読むこと」
16:20~16:40 質疑応答
◆第3部
16:40~18:00 全体協議
18:00 終了(予定)
*司会:堀田義太郎(立命館大学生存学研究センター・教員)
成果および今後の課題
今年度は、特定の文献を講読することを通じて研究会メンバーがフェミニズムの基礎知識を習得することができた。来年度は、研究会メンバーそれぞれがフェミニズムに関する独自のテーマを持っていることをいかして、メンバー各自が自身のテーマに属した文献や論文もしくは論稿を紹介する形式で進めていく予定にある(まずは、竹村和子、2000、『フェミニズム』岩波書店の講読を考えている)。
構成メンバー
- 吉田 幸恵(先端総合学術研究科・公共領域)
- 松枝 亜希子(先端総合学術研究科・公共領域)
- 植村 要(先端総合学術研究科・公共領域)
- 松田 有紀子(先端総合学術研究科・共生領域)
- 小西 真理子(先端総合学術研究科・生命領域)
- ケイトリン・コーカー(社会学研究科博士課程前期課程)
LAST UPDATE: 20130328
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