「分析哲学と芸術」研究会(2012年度)
院生代表者
- 田邉 健太郎
教員責任者
- 吉田 寛
企画目的・実施計画
本研究会は、分析哲学における美学領域の先行研究を主として取り上げ、検討することを目的としている。研究活動をはじめて今年で2年目に入る。2011年度は、修了生や他大学の院生を中心に1ヶ月に1回のペースで研究会を開催し、参加メンバーの研究課題沿った文献講読を行った。
今年度は、二つの活動を軸として研究会をすすめる。第一に、昨年度と同様に、メンバーの研究課題に応じて、分析哲学の文献を広く議論することである。1ヶ月に1回のペースで、各人が関心のある文献を持ち寄り議論する。第二に、後期に行われる山口尚氏(大阪工業大学非常勤講師)特別研究会およびそのための事前勉強会である。
活動内容
- 第1回研究会
日時:2012年10月23日(火)
場所:創思館411号室
内容: 山口尚『クオリアの哲学と知識論証 メアリーが知ったこと』、第1章、第2章
発表者:田邉健太郎 - 特別研究会
日時:2012年12月1日(土)14時00分~
場所:創思館303/304号室
内容: 山口尚氏(大阪工業大学非常勤講師)をお招きし、『クオリアの哲学と知識論証』(春秋社,2012年)の著者自身による解説と美学への応用を講義していただいた。全体は三部から構成され、(1)「タイプB物理主義と現象概念戦略――『クオリアの哲学と知識論証』第5章の議論を中心として」、(2)「物理主義と美的性質」、(3)レクチャーに対する質疑応答、から成り立っていた。 - 第2回研究会
日時:2012年11月19日(月)
場所:創思館410号室
内容: Charles Nussbaum[2003]. “Kinds, Types, and Musical Ontology,” in JAAC.
発表者:かとうたかふみ(京都大学) - 第3回研究会
日時:2013年2月7日(木)
場所:創思館410号室
内容: 第2回研究会の続き
成果及び今後の課題
今年度は活動回数が少なく、結果として少数の発表者のみが担当することになってしまった。研究会自体の内容は昨年度よりさらに充実してきているので、計画的に研究会を開きたい。
構成メンバー
- 角田あさな 先端総合学術研究科・表象領域・2008年度
- 奥坊由起子 先端総合学術研究科・表象領域・2012年度(三年次編入)
- 鍾宜錚 先端総合学術研究科・生命領域・2012年度(三年次編入)
- 成瀬泰樹 先端総合学術研究科・表象領域・2012年度
- 諸岡聖 先端総合学術研究科・公共領域・2012年度