「震災をめぐる障害者・病者の生活問題」に関する研究会(2012年度)
院生代表者
- 権藤 眞由美
教員責任者
- 立岩 真也
企画目的・実施計画
本研究会の目的は、震災をめぐる障害者・病者の生活問題を院生個々人の関心の所在に引き寄せて研究を行い、その過程で見えた課題に対し研究会にて議論を重ね問題解決の一助となるよう取り組むことにある。震災によって困難極める状況下におかれた障害者や在宅で生活している難病患者の方の声を聞き、震災に関する情報発信、情報共有を行う。
昨年度は、グローバルCOE「生存学」創生拠点院生プロジェクトにおいて研究会を行い学会及びシンポジウム等にて各自の研究に基づき災害時における「障害者」「病者」への援助、支援、避難所の在り方を報告した。本年度も継続して研究を行うことで障害者・病者の視点に立脚した「震災」対策の提言を行うことに意義があると思われる。
活動内容
本研究会は、メンバー個人で障害者・震災をキーワードに現地調査を実施した。仙台・八戸の調査における精神障害者に関する報告、JDF被災地障がい者支援センターふくしま、JDF被災地障がい者支援センターみやぎにて、障害者における現状と課題についてのインタビュー調査、震災地における情報弱者についてなど、各自の研究により学術的に深みを増す機会となった。年度末には、生存学研究センターポスドク研究員である渡辺克典氏を交えコメントを頂き調査結果及び調査経過の研究報告会を開催した。
成果及び今後の課題
今年度の本研究会は、各メンバーが現地へ出向き調査を実施し、ホームページなどでも情報発信、国際セミナーでのポスター報告など成果発信・情報共有の側面においても成果があったと思われる。
今後の課題は、定期的に研究会を開催できなかったことである。遠方の院生もいるが、次年度は、事前に研究開催日を調整・周知し計画的に研究会を実施することである。また。今年度は、現地への調査を中心に計画を実施したが、メンバー間で関心のある研究者の方などを招聘するかたちでの研究会も取り入れていくことも含め、研究活動を一層邁進して行きたいと考えている。
構成メンバー
- 有松 玲
立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程公共領域・5年 - イム・ドクヨン
立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程公共領域・4年 - 桐原 尚之
立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程公共領域・1年 - クァク・ジョンナン
立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程公共領域・4年 - 権藤 眞由美
立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程公共領域・4年 - 酒井 美和
立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程公共領域・4年 - 佐藤 浩子
立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程公共領域・5年