少数者と教育研究会(2024年度)

院生代表者

  • 種村 光太郎

教員責任者

  • 後藤 基行

概要

 本研究会は、「少数者と教育」というテーマに関する研究を行う院生によって運営されている。例えば、メンバーの山口が研究している「高等教育の障害学生支援」という分野では、従来「支援の在り方」や「制度の在り方」に注目した研究が多くなされてきた。しかし、当該分野においては、そもそも「どのような経緯で障害学生が高等教育に受け入れられるようになったのか」について研究されてこなかった。また、メンバーの竹村が研究対象とする「障害者の高校進学」について、視覚・聴覚などの障害学生への合理的配慮配慮は検討されても、「学力」で劣る重度知的障害者への合理的配慮配慮については検討されてこなかった。本研究会では、そのような「少数者」が教育機関で学ぶ時に前提となり議論されていないこと、例えば「高等教育では障害者/健常者とを分けずに、共に学んでいくこと」「知的障害者が高等教育に進学することが困難」など、「社会的少数者が高等教育機関で学ぶ」などについて議論を行う。そうすることで、本研究会では社会的少数者と教育に関係する学術的な議論を根本から問い返すことを目指す。
 そこで本研究会では、各々の研究対象について議論することはもちろん、「少数者と教育」に関するテーマ全般について議論していき、以下の目的の達成を目指す。
①「少数者と教育」に関する研究動向や歴史を把握、及び実態を調査し、その成果を発信していくことを通じて、学術研究の発展に寄与できる実践力を身に付けること。
②「少数者と教育」に関わる研究を行う院生の共同研究を通じて、各自の研究能力を向上させること。
③ 研究目的に沿った研究者に講演をしてもらい、「少数者と教育」を取り巻く課題について理解を深める。

活動内容

構成メンバー

種村 光太郎
山口 和紀
竹村 文子
山本 由紀子
村田 淳
大橋 一輝

活動歴

2023年度の活動はコチラ

先端研 刊行物 学術誌 プロモーションビデオ