マルチモーダル人類学先端研究会(2024年度)

院生代表者

  • 加藤 このみ

教員責任者

  • 小川 さやか

概要

 理性の優位を身体や情動といった観点から揺るがせようとする知的転回(ダマシオ2005)や、デジタル革命により複合化したメディア状況を受けて、学術の対象と手法は従来のテクスト的・理性的なものを超えて、マルチモーダルかつ情動的なものを含むようになっている。こうした動きを踏まえて、2024 年1 月にペンシルベニア大学のデボラ・トーマス教授を招聘し、「マルチモーダル人類学」の集中講義が実施された。本研究プロジェクトは、デボラ教授らによる講義を引き継ぎながら、さらにマルチモーダル人類学に関する知見を、理論と実践を往還しながら学ぶことを目的とする。現象学的人類学の理論(Jackson 2012)、映像人類学の作品(Sniadecki 2014)、マルチモーダル人類学の最新の文献(Westmoreland 2022)、芸術的な人類学への批判(Geismar 2015)までをおさえることで、科学と芸術、人類学を再定義し、研究会員各自がより先鋭な人類学、ひいてはマルチモーダル的な学術制作を達成できるようになることを目的とする。さらに参加者の多様な学問的関心を活かし、社会学、哲学、芸術学などの学際的な視点を含みながら、人類学を超えてマルチモーダルな人文社会科学が発展しうる可能性を模索する。

活動内容

マルチモーダル人類学先端研究会 特別講義
「アーティストのフィールドワーク #01 ホー・ルイ・アン」


 
【開催日時】
2025年1月12日(日)15:00-18:00 (14:30開場)

【開催場所】
立命館大学衣笠キャンパス 充光館 地下シアタールーム(JK001)
〒603-8346 京都府京都市北区等持院北町56−1

【講師】
川上幸之介先生(倉敷芸術科学大学准教授)

【特別講義】
「アーティストのフィールドワーク #01 ホー・ルイ・アン」

【コメンテーター】
小川さやか先生(立命館大学先端総合学術研究科教授)

【タイムスケジュール】
15:00-15:05 はじめの挨拶
15:05-16:00 『Solar: A Meltdown』by Ho Rui An 鑑賞
16:00-17:00 川上先生による講義
17:00-17:40 小川先生によるコメント・対談
17:40-18:00 質疑応答・ディスカッション

【ゲスト講師紹介】川上幸之介 先生 (倉敷芸術科学大学准教授)
1979年山梨県生まれ。ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズMAファインアート修了。KAGアートディレクター(https://gallerykag.jp/)。専門は現代アート、ポピュラー音楽、キュレーション。著書に『パンクの系譜学』、共著に『思想としてのアナキズム』(以文社)。キュレーションにPunk! The Revolution of everyday Life展、Bedtime for Democracy展ほか。川上先生のゼミHPはこちら:https://kawakamilabo.com/

【お申し込み】
事前申し込みは必要ありません。ご不明点があれば、下記連絡先までご連絡ください。

【本研究会の問い合わせ先】
加藤このみ(共生領域2回生) gr0635vs@ed.ritsumei.ac.jp

構成メンバー

加藤 このみ
福田 浩久
藤本 流位
柴田 惇朗
Kyo KIM

活動歴

2023年度の活動はコチラ

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