マルチモーダル人類学先端研究会(2024年度)

院生代表者

  • 加藤 このみ

教員責任者

  • 小川 さやか

概要

 理性の優位を身体や情動といった観点から揺るがせようとする知的転回(ダマシオ2005)や、デジタル革命により複合化したメディア状況を受けて、学術の対象と手法は従来のテクスト的・理性的なものを超えて、マルチモーダルかつ情動的なものを含むようになっている。こうした動きを踏まえて、2024 年1 月にペンシルベニア大学のデボラ・トーマス教授を招聘し、「マルチモーダル人類学」の集中講義が実施された。本研究プロジェクトは、デボラ教授らによる講義を引き継ぎながら、さらにマルチモーダル人類学に関する知見を、理論と実践を往還しながら学ぶことを目的とする。現象学的人類学の理論(Jackson 2012)、映像人類学の作品(Sniadecki 2014)、マルチモーダル人類学の最新の文献(Westmoreland 2022)、芸術的な人類学への批判(Geismar 2015)までをおさえることで、科学と芸術、人類学を再定義し、研究会員各自がより先鋭な人類学、ひいてはマルチモーダル的な学術制作を達成できるようになることを目的とする。さらに参加者の多様な学問的関心を活かし、社会学、哲学、芸術学などの学際的な視点を含みながら、人類学を超えてマルチモーダルな人文社会科学が発展しうる可能性を模索する。

活動内容

構成メンバー

加藤 このみ
福田 浩久
藤本 流位
柴田 惇朗
Kyo KIM

活動歴

2023年度の活動はコチラ

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