生命倫理研究会(2019年度)

院生代表者

  • 髙木 美歩

教員責任者

  • 小泉 義之

企画目的・実施計画

 本研究会の目的は、生命倫理学に関する基礎的な研究力を養うことである。
 具体的な内容および実施方法としては、月に一度読書会を開催し、生命倫理に関する重要文献・論文の輪読を行うことを活動の基本とする。その際、各読書会の担当を決定し、それぞれのメンバーが年度中に1-2回、レジュメを作成し発表を行う。基本の活動に加えて、常時発表者を募り、希望があればその都度研究会を開催して、互いに助け合いながら各自の研究の発展を目指す。
 また、2019年12月から翌年2月を目途に、読書会で検討したテキストの著者をお招きして公開研究会を行う。招聘する講師は2019年9月までに確定し、報告する。

活動内容

月1回の読書会および2019年度中の公開研究会の実施

  • 2019年度 生命倫理研究会 公開研究会
    「わたしたちはアイデンティティをいかに引き受けるべきか」
    日時:2020年2月15日(土)13:00~16:30(開場12:45)
    場所:立命館大学衣笠キャンパス創思館403・404
    アクセス
    講師:藤高和輝氏(大阪大学)
  • 内容:
    私たちは誰しも、アイデンティティと無縁ではいられない。
    アイデンティティによって私たちは自己を認識し、他者から承認される(あるいは、否定される)。
    しかし「アイデンティティを引き受けること」は、一回限りの単純な行為ではないし、必ずしも確固としたものでもない。
    それは時に苦痛を引き起こすものでもありうるし、私たちはさまざまなアイデンティティを抱えながら生きている。
    脱アイデンティティも主張されるこの時代に、「アイデンティティを引き受ける」とはどのようなことなのか。
    そして、私たちはいかにアイデンティティを引き受けるべきなのか。
    今回の研究会では藤高和輝氏をお招きし、トランスジェンダーの事例を中心に「アイデンティティの引き受け」における複雑性や多様性についてお話いただき、共に議論する。

    その他:
    ・公開研究会の事前予約・参加費等は不要、入退場自由です。
    ・藤高先生のご講演の他、関連した院生発表やディスカッションを行います。
    ・藤高氏のご講演については
     藤高和輝「アイデンティティを引き受ける」『臨床哲学』16 pp. 23-41.
     藤高和輝 「とり乱しを引き受けること――男性アイデンティティとトランスジェンダー・アイデンティティのあいだで」『現代思想』2019年2月号 pp. 127-138.
     上記2本の論文にお目通しいただくと、より理解が深まるかと思います。
    ・研究会終了後、大学付近で懇親会を行います(17:00~、4000円程度)。
     参加を希望される方は2月3日17:00までにお申し込みください。
    ・ご連絡は【研究会代表、高木】まで

成果及び今後の課題

本研究会は2019年6月から夏季休暇を除いて、月1回の読書会を継続して行った。
読書会ではメンバー全員が率直に意見や感想を公開し合うことで、読解力が身についたと考えている。
また、夏季休暇中から、外部の講師を招いて行う公開研究会の計画を立てた。
本年度は大阪大学から藤高和輝氏を招き、公開研究会「わたしたちはアイデンティティをいかに引き受けるべきか」を2020年2月に衣笠キャンパスにて実施した。
公開研究会の開催に際して、広報も積極的に行った。
公開研究会には研究会のメンバーを含めて30名弱が参加し議論した。
独自に作成したメーリングリストも必要に応じて使用され、読書会以外の交流も行われていた。
多忙な中でも読書会を継続し、公開研究会を目標とした活動のペースを維持することが、今後の課題である。

構成メンバー

・髙木美歩
・北島加奈子
・秋葉峻介
・竹松未結希
・坂本 唯
・柴田惇朗

活動歴

2012年度の活動はコチラ
2013年度の活動はコチラ
2014年度の活動はコチラ
2016年度の活動はコチラ
2017年度の活動はコチラ
2018年度の活動はコチラ

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