院生プロジェクト「フランス現代思想研究会」の成果発信
新たな「出口」を切り開く一冊
院生プロジェクト「フランス現代思想研究会」にて、2023年度に開催した2つの公開研究会が、完全収録された冊子として登場しました。その名も『動向』。
思想と創作の交差点で生まれた議論の記録が、この一冊に凝縮されています。
本誌の中心的なコンテンツとなるのは、2023年度のテーマ「ドゥルーズ+ガタリのマイナー文学的戦略から問う人文知の『出口』」に基づき開催した二つの公開研究会の記録です。
第一弾の思想編では、ソトのガクエン代表:小林卓也氏を迎え、人文知が現代社会で持つ可能性を議論しました。第二弾の創作編では、アーティスト:髙橋耕平氏をお招きし、創作と思想の交差点で、芸術の中に潜む「マイナー文学的戦略」を探りました。
本誌の最後には、研究会メンバーによる『カフカ』の要約と考察を掲載しています。
これらの試みを通じて、思想の「実験」から「出口」への道筋を共有できればと思います。読者の皆様が本誌を通じて、新たな思索の扉を開き、それぞれの「出口」を穿つきっかけとなることを心より願っております。
目次
- ouverture
北村公人:「フランス現代思想研究会」と『動向』について - 思想編
小林卓也:「知と実践を(再び)結びつけるもの —ドゥルーズ+ガタリ『カフカ』的マニエリズムから」 - 創作編
髙橋耕平:「切断のあとで —2000年代の自作をめぐって」 - 研究会メンバーによる『カフカ』要約
濱中健太:「出口に辿り着くためには —2023年度の活動を通じて」
北村公人:「倒錯的なオイディプス —『父への手紙』と『審判』における「出口」」
立川宗一郎:「マイナー文学の創出と叫びの残響 —ロートレアモンからフリー・ジャズへ」
徳永怜:「「法の超越性」から「欲望の内在性」へ」
蛭間直人:「批判ではなく、実験を」 - 執筆・登壇者一覧
- 編集後記
頒布情報
『動向』は、2025年2月22日(土)に開催される「フランス現代思想研究会」のイベント「カウント・イン ミシェル・フーコーの『安全装置』と現代」にて、無料で35部限定頒布します。
先着5名にはオリジナルクリアファイル付き。
ぜひ会場に足をお運びいただき、この貴重な冊子を手に取ってください。
今後の入手方法
イベント以降の入手については、個別にご連絡ください。
お問い合わせは以下のアドレスから直接メールにて承ります。
北村公人:
gr0583pr@ed.ritsumei.ac.jp