「障害者と労働」研究会(2023年度)

院生代表者

  • 栗川 治

教員責任者

  • 立岩 真也

概要

◆目的
本プロジェクトは、次の2つを目的とする。
①「障害者と労働」に関わる研究をおこなっている院生が、共同研究を通じて、各自の研究力を向上させる。
②各院生が「障害者と労働」に関する最先端の国内・国際的な研究動向を把握し、実態を調査し、その成果を集積・発信していくことを通じて、学術研究の発展に寄与できる実践力を培う。
◆方法・内容
上記の目的を達成するための方法として、次の内容の活動をおこなう。
①定例研究会の開催(月1回程度):各院生の研究経過、研究成果を持ち寄り、相互の批判・討論を通じて、各自および共同の研究の課題を明らかにしていく。
②研究成果報告会の実施(年度末):公開の研究成果報告会をおこない、1年間の本プロジェクトの実績を報告するとともに、国内外の最先端の研究者を招聘してシンポジウム(講演かい)を併せて開催し、今後のさらなる研究の進展を図る。
③生存学研究への参画:立命館大学生存学研究所の研究活動に積極的に参画し、障害学国際セミナー(東アジア障害学フォーラム)での研究発表・海外の研究者との交流を深めるとともに、日常的には生存学hpの「障害者と労働」のサイト(http://www.arsvi.com/d/w0105.htm)での資料集積・内容拡充を、本プロジェクトの課題に位置付けておこなっていく。
④学会・研究会、調査への派遣:「障害者と労働」に関する各種学会・研究会に参加する院生、およびインタビュー調査等に出張する院生に対して、旅費等を補助して、各自の研究活動を支援する。
⑤プロジェクト成果報告の発信:上記①~④の活動成果を随時報告書等にまとめ、生存学hpや『遡航』に掲載し、関係者から指導・助言を得る。
◆意義
本プロジェクトは、現代の日本と世界において重要なテーマである「障害者と労働」に関して、最先端の学際的・国際的な知見・情報を得つつ、個々の院生が独創的な研究を進めるとともに、その成果を先端総合学術研究科および生存学研究所の活動・媒体を通じて世界に発信し、この分野の学術研究の進展に寄与していく経験を積めるという意義をもつ。これは、「障害者と労働」に関する研究を志す大学院生が多数在学する本研究科(おもに公共領域)の特色を生かし、また、日本と東アジア、そして国際的な障害学研究の拠点である生存学研究所が本研究科ときわめて密接な関係にあるという条件に恵まれていることによって可能となっていることである。

活動内容

①定例研究会の開催:メーリングリストでの情報交換等を不定期におこなった。
②公開研究会の実施:立岩先生ご逝去後の混乱のなか、企画を立てることができなかった。
③生存学研究への参画:立命館大学生存学研究所主催の障害学国際セミナー2023(10月、ソウル)等に研究会メンバーが参画した。また、生存学HPに、研究会メンバーが各自の研究成果、文献等を掲載していった。但し、「障害者と労働」のカテゴリーでの整理はできなかった。
④学会・研究会、調査への派遣:研究会メンバーが、障害学会(9月、東京大学)等に参加し、研究成果を発表した。
⑤プロジェクト成果報告の発信:当研究会の活動状況等については、随時、生存学MLやHP等で報告、発信してきた。

成果及び今後の課題

 今年度は、研究会代表・栗川の個人的な事情や、指導教員である立岩先生の急逝により、月例会、公開研究会等の開催準備をおこなうことができず、会の活動を停滞させてしまった。次年度は、代表を交代するなど体制を一新して、研究会を再活性化させることが課題となる。

構成メンバー

栗川 治
有松 玲
宇津木 三徳
大木 えりか
大橋 一輝
國近 歩
鈴木 悠平
竹村 文子
種村 光太郎
田場 太基
中井 秀昭
中井 良平
兵頭 卓磨
宮本 敬太
山口 和紀

活動歴

2022年度の活動はコチラ
2021年度の活動はコチラ
2020年度の活動はコチラ

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